こんにちは!
夢を叶える就労トレーニング下之郷です。
下之郷教室では、お子さんの将来に向けた取り組みとして、その月のおやつを
月の初めに決められた金額内で、登所回数分買って評価する取り組みを行いました。
なんでも予算内でなら購入して良いというわけではなく、ある程度のルールは設けています。
何をいくらぶん購入するのか?予算内で購入できるのか?
お子さんによって登所回数は異なりますが、自身が利用する回数を意識しておやつを購入をしてもらっています。
「甘いものとしょっぱいものを一緒に食べたい!」と考えてお菓子のバランスを考えているお子さんや、
好きなお菓子を複数個購入するお子さん、ジップ付きだと保管できると知っていてジップ付きのお菓子を買って複数回に分けて食べようと考えるお子さん
大きな袋のお菓子が食べたくて買うお子さんなど、考えは様々です。
お子さんは一人ひとり電卓を使って計算しながらお菓子をかごに入れていきます。
職員は、お子さんの特性によりますが、予算オーバーになってしまってあまり口出しは行いません。
お菓子を選び終えたら、レジに並んで会計を行います。
会計を行い、金額が表示されたときに予算オーバーになってしまうお子さんはそこで
はじめて、何かを我慢するか、選びなおすという選択をしなけらばいけなくなります。
何かを我慢することはお子さんにとっては苦しいことかもしれませんが、
制限や決まりの中で、自分の希望通りに最大限に楽しむ、選択する。
気持ちを切り替えられることも中高生のお子さんには大切な経験だと私たちは考えています。
ただ、これには地域に協力をお願いしなければいけません。
事前にコンビニの代表者の方に児童福祉事業所であることをお話ししたところ、快く利用することを承諾いただき、
レジなどお子さんが手間取ってしまう場面でも暖かく見守っていただいています!本当に感謝感謝です!!
また、不測の事態が苦手なお子さんには、会計前に再度計算してみるように促すことで、
レジでの不測の事態(予算オーバー)を防ぐ対策を学んでもらいます。
購入した日が「買って良かった」と思ったけど、月日が経って考えてみると…
おやつの購入を済ませると事業所に戻って、お小遣い帳に買ったものを記入して、購入したものの評価を行います。
現在の項目は、
「〇」・・・買って良かった
「×」・・・買わなければ良かった
「?」・・・まだわからない
です。
購入した当日は、どのお子さんも購入したお菓子全ての評価は「〇」や「◎」にしていました。
ただ、次の登所時には様子が異なるお子さんも出てきました。
好きなお菓子だからと同じものを複数個購入したお子さんは、「好きだからいいんだ!」と言い「〇」を付けつつも、
何だか浮かない顔をしていたり、大きな袋のお菓子を買って、何回かに分けて食べようと考えていたお子さんは、
セロハンテープを空け口に巻き付けていましたが、中のお菓子がちょっとしんなりしていたり・・・
お子さん達には、このような経験の中で、購入して終わりなのではなく、
購入したものが実際に自分にとって+(プラス)だったのかどうかまで考えてもらいながら、
消費・浪費・投資やお金の使い方・守り方などのお金に関することを経験体験を通しながら学んでいってもらいたいと考えています。
行く行くは、購入したものが、消費(日々生活していく上で欠かせない物)なのか、浪費(必要以上の贅沢や、
衝動買いして一度も使わなかった物、自分に全くメリットのない物)なのか、投資(後々リターンが見込まれる投資費用)
なのかを考えていくところまでつなげていきたいと考えています。
お子さんに教える立場の大人もお子さんに教える過程で、
自身のお金についての考え方もお子さんと一緒に学ばせてもらっています((笑))
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