こんにちは!
下之郷教室です。
下之郷教室は季節ごとに様々な行事を行っています。畑仕事もその一環で行っており、季節ごとに育てる作物をお子様達と決めて行っております。またお子様達で、種の購入・耕し・種植え・水やり・収穫を行い、調理活動で自分たちで育てた作物を毎年食べています。
準備について
今年の作物は何を育てるか皆で話し合ってもらいました。
さつま芋の苗と花のカブを購入しました。そこから作物の作り方の学習を皆で確認し合いました。
道具はシート、鍬、耕運機を教室で用意し、運動着、軍手、水筒は持参してもらいました。
作物が育つ期間も皆さんで確認し、今後の見通しを立てました。
農作業
~草取り~
耕す前に、草取りを行いました。
草が残っていると作物に栄養が循環しないため、お子様達には念入りに行ってもらいました。
草取りなど、ちょっとした日常生活にもお子様達の発達を促せる運動が含まれています。例えばしゃがむ姿勢をキープし、草まで手を伸ばすことで、体幹筋の向上や目と手の運動にもなります。
また雑草と花の芽を見分けるために、視野の向上や目の動きの向上が促されます。
~畑の耕し~
次に畑の耕しを行ってもらいました。
道具は鍬と耕運機を使用し、耕運機は全員に交代で行ってもらいました。鍬で畑を耕すのはとても体力が必要で、汗をかきながらも一生懸命行ってくれました。
耕運機を使ったことが無い子が多く、皆興味を示し楽しそうに耕していました。
耕運機は真っすぐに進めていく必要があり、正中線(体の正面)を意識する練習にもなります。鍬を使うことで、道具の使い方の向上や腕・体・足など全体の筋力・体力の向上に繋がります。
~畝(うね)作り~
次に土を掘り、作物を植える場所を盛り上げる畝作りを行いました。
畑の作物が一定に育てられ、水はけを良くするために畝を作りました。また栽培場所と通路の役割も兼ねています。
お子様達にスコップを使い土を盛ってもらった後は日光から作物を守るため、シートをかぶせました。
周囲の子に気を配りながら、別の場所で作業をする必要があり、周囲の状況を把握する力も身に付きます。
将来農作業関係なく仕事をする上での集中力や体力が身に付けられ、お子様達の発達に繋がります。
~種植え~
最後に種植を行いました。
地面に竹で穴を掘りました。次に苗を植えてもらいました。苗を植えるのも入れ方があり、直線に植えるのと斜めにする場合があり選んでもらいました。
作物を均等に育てるために、並列に穴をあける必要があり、また地面が固く、穴を掘るのも難しいため、お子様達も最初は苦戦していましたが、徐々に慣れ、スムースに行っていました。こういった活動の中でもお子様達の成長が見れ、療育者としてはとても嬉しく思いました。
最後に
畑仕事についてご紹介させていただきました。こういった私たちが普段難なく行っていることが、実は発達段階的に重要な動作が含まれていることが多いです。
下之郷教室では活動や行事を通して、得られる体験からお子様達の成長に繋がるように支援をしてまいりますので、今後とも下之郷教室を宜しくお願い致します。
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